はいさい!(こんにちは)
この時期に沖縄旅行で来ている方は、目にした方もいるかも知れませんが・・・
「清明祭による渋滞が予測されます」という言葉。
沖縄県では、毎年の年中行事なので当たり前です。
むしろ年中行事のなかでも大切な行事といっても
過言ではありません!
「清明祭」ってどんな祭り?
本土の方で、「清明祭」と聞いてもピンとこない方もいますよね。
「清明祭」と書きますが、決してお祭りではありません!
沖縄県民にとっては、一年で最も大事な年中行事で”お盆”や”正月”に並んで
親戚一同が集まって来る1大イベントなのです。
清明祭の清明って何?
「清明(シーミー)」とは、二十四節気のひとつで、旧暦2月後半から
3月前半にあたります。
厳密には「清明」は2週間程度ですが、新暦の4月からゴールデン・ウィーク
の時期、沖縄県民の人々はお墓参りに行きます。
沖縄の言葉で「シーミー」という、このお墓参りの事なのです。
本来は中国の行事ですが、今では沖縄の年中行事として根付いています。
島国沖縄で、この時期一斉にお墓参りで移動するために渋滞が
発生するのです。
それが最近では「清明渋滞」と呼ばれるようになっています。
例えば、那覇に住んでいる方が故郷の沖縄本島北部にあるお墓に
移動するために利用する沖縄自動車道の「許田IC」や、
沖縄で最大規模の霊園で「識名霊園」のあたりは、毎年凄い渋滞となります。
清明の時期は、「美ら海水族館」や「古宇利島」へ行かれる方や、
世界遺産の「識名園」から那覇へ向かわれる方は、必ず時間に余裕をもって
行動することをオススメします。
ご存知のように、沖縄のお墓は大きく、墓庭も広く作られています。
お墓参りには、多くの親戚が集まってきます。
子供たちは、遠くに住んでいる親戚達と久しぶりに会うのでテンションが
上がりっぱなしで墓苑を走り回ったりして「遊び」に必死になります。
大人たちは近況を報告しあったり、おじいさん・おばあさんは、
その様子を楽しそうに眺めています。
清明では、重箱に料理を詰めてお墓に持っていく?
沖縄のお墓参りで有名な文化が、ウサンミと呼ばれる重箱料理です。
これは一族の女性が集まり、最も高齢であるおばぁが中心となって、
作るのが昔ながらのシーミーで大切なお墓参りの準備です。
男性はと言えば、朝からお墓の掃除を皆で行うのも恒例行事です。
法事や年間行事の内容に合わせて少々違いがありますが、
沖縄のお墓参り行事でも、最も大きい清明祭(シーミー)だけに、
最も大きく華やかなことが多いのです。
重箱料理はおもちを9個~15個ほど並べたお重と、おかずを並べた
お重があり、それぞれ1つずつの一対が「カタシー」、
2つずつの二対(4重)が「チュクン」。
清明祭(シーミー)では、チュクンが用意されるケースがおもです。
重箱の他に用意するものは?
果物を盛り付けたもの、色付きのお菓子を盛りつけたもの、供花、お水
お酒、お茶、ウチカビ(ご先祖様があの世で使うお金)、
ヒラコウ(沖縄のお線香)などなどです。
ところ変われば、風習も違ってきます。
沖縄本島内でもお供え物や準備するものが多少違うそうです。
この時期に沖縄旅行される方は、清明(シーミー)で集まった沖縄の
お墓詣りを目にすることが出来るかも知れませんね。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
またや~さい!