【沖縄県の豆知識】旧暦の3月3日は「浜下り」です。

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はいさい!(こんにちは)

沖縄には、旧暦で行う昔からの伝統行事があります。

「浜下り(はまうり)」もその一つです。

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「浜下り」も旧暦で行う大切な行事です

沖縄は、なぜ旧暦で行事を行うの?

沖縄ではお墓や仏壇、ご先祖様に関する年中行事をはじめ、地域に伝わる
祭祀のほとんどは旧暦にしたがって行われています。
沖縄がかつて農耕社会だった頃に年中行事が形成されました。

頻繁に上陸する台風や日照りなどの厳しい自然から作物を守るには、
神々に祈る以外に打つ手は浮かばず、祈り自体が重要な
意味を持つようになります。
同時に税として納められていた穀物の豊作は、琉球王国の
願いでもあったために王府による「神事」の体系化がはかられ、
村の祭祀にも深く関与するようになりました。

旧暦と一緒に「二十四節気」も沖縄に伝わり、琉球王府はこれらを取り入れて
定期行事や地方行事などの日選びを行うようになりました。
こうして、村の祭祀は年中行事となり、作物の成長に影響する
季節の節目に旧暦にもとづいて行われるようになっていったのです。

2019年の「浜下り」の日程と由来は?

2019年の「浜下り」は旧暦の3月3日なので・・・
4月7日(日)でした!
では、「浜下り」のもともとの由来ですが「アカマター伝説」
というのがあります。

アカマター伝説

『昔、ひとりの美しい娘のもとへ、若い男が毎晩忍び込んでいました。不審に思った母親があとを追ってみると、その男はアカマター(蛇)の化身でした。母親がいることに気付かず、そのアカマターは巣に戻り、娘が白砂を踏むとけがれのない体に戻ることを仲間に話します。それを聞いた母親は大急ぎで娘に浜下りをさせて、元のけがれのない体に戻しました』という話です。

旧暦の3月3日に行われるので「女の節句」とも言われる「浜下り」。
女性達は浜に下りて手足を海水にひたして身を清め、潮干狩りなどを
楽しむ行事です。
その時に「三月御重(サングァチウジュウ)」と呼ばれる重箱料理を
持ち寄る習慣もあり、重箱の中には、花イカや赤飯おにぎり、
豆料理などの山海の幸、よもぎ餅や三月菓子が彩り良く詰められます。

「浜下り」の伝統儀礼は?

「フーチムチ」と沖縄で呼ばれるよもぎ餅やおにぎりを作ります。
それをヒヌカン(火の神)とお仏壇にお供え物をして、これから
浜へ行くことをお伝えることから始まります。

②浜に行くと、昔話にあったようにまず丁寧に砂浜を踏みしめて
潮水を手足に浸して穢れを落とすのが習わしです。
最後に指に付けた潮水で額に三回濡らす「ミジナティ」を行います。

浜下り儀礼の後に、フーチムチやおにぎり、よもぎ餅を
皆で美味しくいただきます。

沖縄県の昔から伝わる、大事な年中行事の1つ「浜下り」は
こんな由来と意味がありました。
この時期は、ちょうど潮干狩りと重なるので家族で「浜下り」を
済ませてから一緒に、潮干狩りを楽しむ家族も最近では多いようです

最後までお付き合い頂き有難うございました。

またや~さい!

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