はいさい!(こんにちは)
昨日、久しぶりに国際通りの市場本通りを
歩いていて発見したんですが・・・
そこで発見したのが「松原屋製菓」でした。
創業60年、市場の歴史を見守ってきた「松原製菓」
戦後の沖縄復興の象徴ともなった国際通りは、さまざまな店が軒を並び
古くには劇場もあり、とても賑やかな通りでした。
人々の生活を担う場所でもあり、娯楽を楽しむ場所でもあり、
昭和の時代の懐かしい雰囲気が残る場所が国際通りです。
国際通りのむつみ橋交差点近くにある市場本通り。
戦後のヤミ市から始まり、ガーブ川の上にふたをする形で建てられた
水上店舗にはアーケードが設けられ、雨の日でも買い物がしやすいので
地元のみならず観光客も多く訪れます。
その中でもひときわ大きな看板が目を引く「松原屋製菓」は創業60年を超え、
通りの歴史を見守ってきた菓子店なのです。
沖縄の伝統行事・結納・法事などに使用されるお菓子たち。
サーターアンダギー(砂糖天ぷら)、バターケーキ、丸餅(もち)、
カステラなど和洋さまざまな菓子がずらりと並び、開店と同時に
買い求める客で賑わっています。
戦後は甘い物も少なく食糧事情も悪かったせいか、柔らかく、
黒糖本来の味を生かした素朴な風味と滋養ある味は人気となった。
今でもファンが多く、売り切れ必至の商品です。
「松原製菓」の特徴は、写真↑を見て分るように1個単位でのバラ売りを
している事です。
だから色んなお菓子を食べ比べが出来ることがスゴイと思います。
特に「サーターアンダギー」は、今ではお店の中心的存在で1日に1000個
売れているそうです。
味も豊富でバナナ・シナモン・紅芋・黒糖・プレーン・白糖・ミックス・ゴマ
などなど1個60円~販売されているので、食べ歩きにオススメですよ!
アンダギーの中にひときわ目立つアンダギー(大)がありました。
大体、大人の拳より大きい感じです!
結納のときは中国語で「開口笑」と呼ばれているサーターアンダギーを
大きめに作り↓、松風や「カタハランブー」と言われる子宝を願う菓子と
一緒に盛り付け、昆布や柳樽などの結納の目録とともに贈られる。
結納や法事に使用する沖縄独自の菓子も写真付きで説明があるので、
分かりやすいと評判だそうです(写真↓)。
結納や生年祝いに使用する「松風」(マチカジ)は鮮やかなピンク色と形で
目を引き写真を撮る観光客も多いみたいです。
こちら↓は饅頭系がズラリ
こんぺん・紅芋たると・の饅頭・マキカン・どらやき
クレープに似たチンピンやポーポーは名前の物珍しさからか
観光客が興味を示すこともあるが、地元の購入率も高い。
法事に使う菓子も種類豊富なんです。
トロロ芋を使用し、ふわっとした口当たりの皮と餡の口どけが良い
「かるかん」をはじめ、マキガンや花ぼうる、お墓の入り口を形どった
落雁(らくがん)など不思議な見た目の物もある。
使用する菓子は行事により違うので相談しに訪れる人も多い。
そのため、盛り付けを撮影した名刺サイズの写真も店内に常備している。
沖縄では法事の年数を重ねるごとに赤い餅や赤い菓子を入れた
「赤盛り菓子」が使われるそうで、松原屋製菓では33年忌のみに使用する
「赤ふちゃぎ」と呼ばれる「しばもち」も作っている。
伝統行事に合わせた菓子もあります。
沖縄で一番寒い季節に行われる「鬼餅」(ムーチー)の行事では健康祈願で
月桃の葉に蒸した餅を包んだ「鬼餅」を食べるが、子供が生まれた最初の年は
「初ムーチー」と言って親戚に配る風習や子供の年の数だけ軒下や
屋内に飾る習慣があり、家庭で作るだけでは間に合わず、松原屋で
大量に購入する地元客も多いようです。
戦後から現代まで時代の移り変わりを感じながらこの店は続いています。
これからも老舗の味を守りつつ、古き良き沖縄の味や風習を沖縄県民だけでなく
観光客にも伝えていってほしいですね。
戦後70数年を迎えた現在、商店街では店主の高齢化が進み、古くから残る
建物が取り壊されたり、店を閉めるケースも出てきています。
老舗を家族一丸で守り、手作りの味を提供し続ける「松原屋製菓」。
店を訪れる人々を惹きつける笑顔も魅力の一つです。
今後も沖縄に伝わる風習や伝統行事を菓子に託して人々に伝え残していって
欲しいと願っています。
松原製菓
【住 所】那覇市松尾2-9-9(国際通り 市場本通り内)
【営業時間】9:00~21:00
【定休日】無
【問い合わせ】098-863-2744
最後までお付き合い頂きアリガトウございました。
またや~さい!