はいさい!(こんにちは)
今日、3月5日は沖縄県では語呂合わせで「珊瑚の日」です。
沖縄県の海好きとしては、大切な日ですよね!
初めて沖縄旅行で訪れて、初めて沖縄の海の中を見たときは
本当に衝撃が走りました~
色んな小魚が目の前を通り過ぎるし、色鮮やかなサンゴ礁もあるし
さすが南国沖縄でしたね。
でも・・・その色鮮やかなサンゴ礁も危機を迎えています。
今日は「珊瑚の日」でもあるので、サンゴ礁をテーマにします。
サンゴ礁ってどやって出来るの?
サンゴ礁は、熱帯雨林と並んで単位面積あたりに生息する
生物の種類数が最も多い場所といわれています。
生物の最も豊富な生態系の1つとしてよく知られています。
サンゴ礁は、石灰質の骨をつくる動物のサンゴをはじめとして、
かたい骨や殻をもった生物たちが死んだ後に残したものが、
長年にわたって積もりつもって形成されたのが「サンゴ礁」です。
サンゴ礁をつくる主な動物「サンゴ」が地球上に出現したのは、
人類が誕生した約250万年前よりはるか昔の約4億年前といわれています。
サンゴ礁は、まさに生物たちがつくり上げてきた軌跡となっているのです。
沖縄県はサンゴ礁の宝庫なんです!
世界中の海には、600~800種のサンゴ礁が生息すると
言われています。
ナント沖縄の海には、その約半数以上が住んでいます。
これは、1つの場所としては世界最大の種類数であり、国内で見られる約400種類のサンゴのうち、380種類以上が沖縄で確認されています。
まさに沖縄の海は、世界一サンゴの種類が豊富な世界に誇れる宝なのです。
沖縄県の離島にあたる石垣島の海には300種をこえるサンゴが
生息しています。
島の大きさから比べてみても、世界一のサンゴの宝庫となっています。
沖縄に住むサンゴの新種は続々と発見されていますが、地球上には
100万種余りの生物が住んでいるなか、沖縄県のように1ヶ所で
これほど大量の新種が発見されるのは他に類を見ることが出来ません。
サンゴ礁の「白化現象」は年々深刻化しています
沖縄の海の中を彩ってくれるサンゴ礁は、たくさんの生き物たちの住処や
エサにもなっている大事な存在なのです。
そんな沖縄のサンゴの多くが今、死んでしまったり弱ったりして大変なのです。「白化」と呼ばれる現象です。
白化はなぜ、どのようにして起こるのでしょう?
サンゴの体内には、「共生藻(褐虫藻)」という小さな生き物がいます。
共生藻は、サンゴがはき出す二酸化炭素やアンモニアを取り込み、
太陽の光を使って酸素や脂質、アミノ酸に変えます。
「光合成」です。
サンゴは共生藻が作った酸素やエネルギーを利用して成長します。
サンゴと共生藻は、自分に不要な物を相手に必要な物にリサイクルする
「共生」の関係なのです。
「共生藻」がサンゴの体内からほとんどいなくなり、透明なサンゴの
体の奥の白い骨が透けて見える過程が「白化」です。
海水温が30度を超える状態が数週間続くと、沖縄にすむサンゴの多くから
共生藻が減り始めていきます。
白化したサンゴは、共生藻の激減で酸素やエネルギーを十分得られず、
栄養失調状態になります。
その結果、死んだり、生き延びても成長が遅く、
元気な卵や精子を作れなくなります。
白化現象の原因は海の中だけでなく、陸からの被害もあります。
赤土などが降り積もってサンゴが窒息するほか、農業用の除草剤が
流れ込んで共生藻が光合成をしにくくなります。
弱ったサンゴに、普段よりほんの数度だけ温度が高くなった海水や、
何日も続く夏の強い日差しがとどめを刺していくのです。
台風は沖縄県の珊瑚にとって恵みの台風なのです
海水温が異常に高まる主な理由は地球の温暖化です。
世界のサンゴの白化は過去30年で急増中で、このままだと2030年代
以降は2年に1回のペースで大規模な白化が起きるかもしれないそうです。
沖縄の近くの海水の温度を上がりにくくするのが台風です。
夏の間、太陽の熱で海の浅いところは暖かくなりがちですが、
深いところは冷たいままです。
適度な強さの台風は、海水をかき混ぜて水温を下げ、厚い雲がしばらく
強い日射をさえぎるので、サンゴのストレスを和らげてくれるんです。
でも最近は、世界中で異常気象が多くなり、台風の発生場所や進路が
変わって、沖縄の近くを通らない年があることが懸念されています。
沖縄県の海を彩っているサンゴ礁。
自然による白化現象は止めれないとしても、人間による人的被害だけは
止めてサンゴ礁にとって良い環境を作っていく事が、サンゴ礁を守る
手段ですね。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
またや~さい!