沖縄ではもうすぐ3回目の正月「十六日祭」があります

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はいさい!(こんにちは)

沖縄県で2月気候は、不安定なので沖縄旅行に来て
とまどう方も結構多いんじゃないでしょうか?

半袖で過ごせる夏日の時もあれば、ダウンを着ないと~という
寒い日もあります。

そんな中、今年は比較的暖冬なのか桜前線は順調に南下していて
那覇市でも「寒緋桜」が8~9分咲ぐらいです。

桜が咲き誇るなか、沖縄県では今年3回目の正月である
「旧十六日祭」が2月20日に行われます。

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「旧十六日祭」ってどんなお正月?

南国沖縄には、お正月が3回あるんです。

まずは新暦のお正月、通常の1月1日です。
最近では、本土に合わせて新暦でお正月を祝う形も増えてきています。
12月31日から、年越しそば(沖縄そば)を食べて新年を迎える
通常のスタイルです。

2回目の正月は、旧暦のお正月です。
沖縄県では、昔から旧歴で主な行事を行ってきました。
今年は2月5日に行われました。

そして3回目のお正月と呼ばれている、後世(グソー)のお正月
「旧十六日祭」が2月20日にやってきます。

後世の正月ともよばれる「十六日祭」は、今現在で風習として
残っているのが沖縄本島北部地域、八重山・宮古などの先島地域です。
親戚一族が旧盆同様にお墓に集まり、重箱料理、お菓子や果物、
お酒などをお供えし、線香を焚きます。

特に宮古島では、沖縄のお墓参りにあたる「シーミー(清明祭)」がないため、沖縄本島にくらべて「旧十六日祭」は盛大におこなわれます。
盆・正月に帰省できない親族も、この日に合わせて帰ってくるほど
重要な行事で、「旧十六日祭」の前は、帰省客で空港や道路は
混雑するほど賑わってきます。

お墓では持ち寄った御馳走を皆で食べ、祖先の霊を供養します。
最後は、先祖があの世でお金に困らないようにと紙線(ウチカビ)
と呼ばれるあの世のお金を燃やして墓参りが終わります。

大手スーパーのイオンでは、「旧十六日祭」用に重箱やオードブルの
準備で忙しそうでした。

写真に写っている重箱の中身が気になりませんか?
本土でよく見る重箱の中身とは全く違いますよね~
なんかちょっと色合いが地味じゃないですか?

重箱について少し調べてみました。

沖縄県の重箱は、詰める内容も本土と違う?

沖縄県では、行事事には重箱が欠かせないんです。

沖縄県の重箱は別名、 御三味(ウサンミ)とも呼ばれています。

ウサンミは もともとは、中国ではじまった神・仏にそなえる
三種のいけにえのことを表したものだそうです。

中国で三種のいけにえとは「牛・羊・豚」の三種類の動物のことですが、
琉球王室では、その内容は「鶏・魚・豚肉」とされています。
それが、士族の間にひろまると「魚と豚肉」の二種類となり、
これを中心とする重箱料理が一般の人たちにも普及したそうです。

重箱に詰める料理は、5、7、9、11品といった奇数にするのが基本です。
カステラかまぼこ、豚三枚肉(バラ肉)の煮つけ、 魚の天ぷら、
イカの天ぷら、揚げ豆腐、昆布、 ごぼう、こんにゃく等が定番です。
その他は、地域や家庭によって 料理の品が変わってきます。

子供達にも大人気な豚料理は、必ず入ってきますね~。
でもお正月が3回もあるって羨ましくないですか?

沖縄県にとって三つの正月はそれぞれに意味がありどれも大事な日です。
日本風の新暦、古くからの伝統の旧正月。
そして先祖を供養し、共に新年を祝う十六日祭。

三つの正月からは、いろんな文化を取り入れながらも古い文化、
先祖や自分たちのアイデンティティーを大事にするところが
沖縄らしさですよね。

沖縄旅行の際に、沖縄の文化に触れてみるのも楽しいと思いますよ。

最後までお付き合い頂き有難うございました。

またや~さい!

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