はいさい!(こんにちは)
も~いくつ寝ると~お正月♪
暦の上では12月に入り2018年度も終わりが
見えてきましたね。
新年度を迎えての最初の行事が「お正月」ですよね!
「お正月」といえば、1月1日のことですが・・・
沖縄では、お正月が3回あるんですよ~
沖縄の正月は3回もあるんです!
本土での「お正月」といえば1月1日と決まっていましたよね。
でも南国、沖縄では1月1日だけじゃなんです!
沖縄の風習(正月)について詳しく書いていきますね。
●1つ目の正月
これは本土と一緒で新暦の1月1日のことです。
前日の12月31日の大みそかには「沖縄そば」で年越しをして
年が明けると、各家庭には年賀状が届き、子どもたちにはお年玉をあげます。
初詣も本土と同じく年が明けてから、近くの神社に初詣に行きます。
正月料理のメインはやっぱり「おせち料理」。
でも、本土のおせち料理とは違ってますよね
豚の内臓の入った中味汁や白みその甘みがおいしいイナムドゥチ、
ラフテー(豚の角煮)などが食卓に並びます。
今現在では沖縄のほとんどの家が新暦の正月を祝っています。
●2つ目の正月
2つ目の正月は旧暦の正月(旧正月)です。
2019年は、2月16日にあたります
現代では、新暦の正月が主流を占めるようになってきた沖縄ですが、
旧暦の行事も色濃く残っていて、旧正月の日は各地でさまざまな
伝統行事があるのでいくつか紹介しますね。
沖縄県の離島、粟国島では大みそかに各家庭へ塩を売り、
踊りをささげて五穀豊穣と家内安全を祈り、健康を祈願する
「マースヤー」という行事をします。
神の島と呼ばれている南城市の「久高島」では、1年の健康祈願を行う
「シャクトゥイ」が行われます。
島はこの日、多くの出身者が帰省しにぎやかになります。
海人の町・糸満市でも、旧正月は盛大に祝います。
月の満ち欠けを基にした旧暦は、海との関係も深いんです。
その日は、糸満漁港で停泊している漁船に大漁旗が掲げられ、
1年の豊漁を願います。
旧正月は中華圏の春節でもあります。
アジア地域からの観光が好調な沖縄県。
那覇市の国際通りや県内各地のスーパー、観光地などは中華圏からの
観光客でにぎわうのが、最近の沖縄の新しい旧正月の風景でもあります。
●3つ目の正月
3つ目の正月は、旧暦の1月16日にあたります。
沖縄では「ジュウルクニチー(十六日祭)」と呼ばれて、この日はなんと
あの世(ウチナーグチでは「グソー」)の正月です。
ジュウルクニチーが盛んなのは宮古島地方や八重山地方です。
お墓の前に親戚が集まり、豚肉料理やかまぼこ、豆腐などを詰めた
重箱を備え、先祖供養します。
宮古島地方や八重山地方では最も大きな行事で、この日は多くの人が
里帰してきます。
ジュウルクニチーの習慣が薄い地域でも、亡くなってから1年以内の人がいる
家庭は例外だそうです。
新暦の正月や旧正月は質素に行い、このジュウルクニチーを
「ミージュウルクニチー(新十六日祭)」、あるいは「ミーサー(新霊)」
と呼び、お墓参りをして霊をなぐさめます。
三つの正月はそれぞれに意味があり、どれも大切な行事の日です。
日本風の新暦、古くからの伝統の旧正月、そして先祖供養を大切にしている
沖縄らしい新年を祝う十六日祭。
三つの正月からは、いろんな文化を取り入れながらも古い文化、
先祖や自分たちのアイデンティティーを大事にする沖縄らしさが
よく見えてきますね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
またや~さい!