はいさい!
シーサー夫です。
先日、車でドライブ中に見つけた満開の桜?!
いやいや、「ヒカン桜」にしても時期が早すぎるでしょう?・・・
でも、よ~く見ると形が桜の花ビラじゃない。
沖縄で見れる、桜と見間違える不思議な花の正体は?
ぱっと見た感じは、桜に見間違えるほど鮮やかなピンク色の花ビラが
青空に広がっています。
この花の名前は、トックリキワタでした。
沖縄では南米ざくらと呼ばれることもある花で、原産地はブラジル中南米部、
ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンなどの南アメリカ中南部です。
日本では、鑑賞用として珍重されて熱帯植物園で栽培されています。
また主に南西諸島の街路樹、公園樹として導入されています。
「トックリキワタ」を漢字で書くと「徳利木綿」。
特徴的なのは、樹の幹がトックリのように膨らんでいることです↓
花を拡大すると↓
花びらの横に、緑色の実がぶらさがってますが、これが成長してはじけると
中からフワフワの綿(種子)が出てくるんですよ!
これが「トックリ(徳利)キワタ(木綿)」の名前の由来だそうです。
結実した実からとれる綿は枕、座布団、クッション等の詰物として、
また比重が軽く防水性もあるので救命具の詰物としても使用されそうです。
種子からは植物油が採取できます。
不思議な花ですよね~
1人の沖縄県民が持ち帰った種から沖縄県内に広がった花
トックリキワタを県内に持ち込んだのは、植物学者の天野 鉄夫さんです。
1964年に琉球政府の農林部代表としてボリビアの沖縄移住地を視察した際、
当時、同地の診療所に出向していた医師で現・養秀園芸サークルの吉田代表に
この木の種5、6粒を託されました。
帰国後、天野さんが那覇市繁多川の自宅庭で大切に育てた株が挿し木、
接ぎ木などを繰り返したことから全県的に広がったとされています。
成木の幹の形がとっくり状になることから、天野さんが命名したそうです。
1人の沖縄県民が持ち帰った種から、沖縄県内に広がった「トックリキワタ」を
是非見に来てくださいね~
最後までお付き合い頂きアリガトウございました。
またや~さい!