はいさい!
シーサー夫です。
三線を始めて2年。
全世界で同時刻に一斉に三線を奏でるイベント
「第25回 ゆかる日 まさる日 さんしんの日」に参加して来ました!
第25回 ゆかる日 まさる日 さんしんの日
去年、テレビのCMで有名になった「海の声」が大ヒットしましたね~。
その時に桐谷 健太君が弾いていたのが三線です。
その沖縄の文化である三線の一大イベントが3月4日に行なわれました。
沖縄県外では「三味線」は有名なんですが、「三線」ってあんまり知られてないんですよ。 実際に私も知りませんでした(笑)。
三線を知ったのは、ビギンが最初かな?
でも・・・三線って名前は知りませんでした。
会場は、沖縄県の読谷村にある読谷村文化センターです。
このイベントのすごい所は、参加料金が無料なんですよ!
沖縄って結構、多いと思うんですよ~(無料)ありがたい事やな^^
でも、入場整理券が必要になります。
回を増すごとに人気が増しているので、早めにチケットを手に入れることをオススメします。 配布場所は琉球放送のホームページに載っているのでチェックして下さいね。
ゆかる日 まさる日 さんしんの日とは?
その昔、沖縄では三線が虐げられていたそうです。
「三線をする人は、怠け者になる」とか「三線習うと遊び人になる」と言われて
人々は だんだんと三線を弾くことが少なくなっていたそうです。
その結果、三線は一年中倉庫で埃(ほこり)をかぶったままの状態。
多くの沖縄県民は、悲しい時もうれしい時も音を奏でてくれた三線のことを
顧みなくなってしまったんです。
そこで、三線の楽しみを多くの人と分かち合いたい、沖縄中を一つに出来る事はないか?
と、琉球放送の元ディレクターでパーソナリティの上原直彦さんが提唱して
1993年(平成5年)に始まったのが、この「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」。
沖縄文化の原点である三線の伝統と技術を受け継いで、「家に眠っている三線を
この日だけでも 一斉に弾けるように」という思いが込められスタートしたのです。
「ゆかる日」は、佳かる日・佳日から縁起のいい日・めでたい日の意味で
「まさる日」は、優る日・勝る日の意味を持ち、「さんしんの日」をよりめでたく
特徴づけるために 重ね言葉にしたそうです。
3月4日にしたのは、「三線(さんしん)」の語呂合わせからです。
当日は正午の時報と共に、メイン会場の読谷村文化センター鳳ホールの舞台上では
琉球古典音楽野村流保存会の皆さんが歌・三線を、島袋千尋会 島袋 光尋さん君子琉舞練場の皆さんが舞踊で、そして県内外から会場に三線を持って集まった一般客が「かぎやで風節」を一斉に三線で奏でます。
この歌は沖縄県の祝いの席には欠かせない歌です。
そして、午後9時まで1時間ごとに時報に合わせて「かぎやで風節」を繰り返し演奏します。
「かぎやで風節」は三線教室で最初に教えてもらう課題曲です。
私も三線教室に通いだして1年になりますが、いまだに「かぎやで風節」を完全にマスター
出来ていません。
三線だけなら大丈夫ですが、唄三線となるとあと1年はかかるのではないかな?と
感じています。
その理由は沖縄民謡の歌い回しが独特なのことと、沖縄の方言(ウチナーグチ)の発音が
兵庫県出身の私には難しいのです。
歌の意味を理解して想いを込めて歌うことの難しさがあります。
この日は、鳳ホールのほか沖縄県内では13カ所、県外が7カ所、海外でもラジオやインターネットから流れる正午の時報に合わせて弾きます。
県内外から海外まで同じ楽器で同じ曲を1時間ごとに一斉に演奏するイベントは
他にないでしょう。
ラジオの時報音の正時を示す音は、さんしんの調弦C調と同じなんですね~
時報音と「かぎやで風節」を弾く三線の最初の音が重なったとき、ホール内が三線の音で
包み込まれました。
これが全国で全世界で行われていると思うと鳥肌が立ちました。
鳳ホールの一番奥から舞台の写真を撮ろうと思い、階段を駆け上がっていくと、2人の若者が三線を弾いていました。
沖縄の民謡会を代表する唄者、仲宗根 創さん(写真左)と伊藤 幸太さん(写真右)がいらっしゃいました~。有名人の2人がいたのでビックリしました!
お2人とも、この後の舞台に出演者するとの事でした。
1回目の「かぎやで風節」の演奏が終わると、次の時報までの間は唄者が次々に
舞台で唄や三線などを披露してくれます。
16才のとき大ヒット曲「ユイユイ」で芸能界デビュー。
現在も三線教室、ライブ活動、ラジオの パーソナリティなど幅広く活躍されている
山川まゆみさんが率いる
山川まゆみ&島うた少女テンの皆さんです。
「島唄」は日本全国で大ヒットし、歌うときに三線を弾いていてのが印象的ですよね。
いまや誰もが知っている元THE BOOMの宮沢和史さんです。
第1部が終わりホールを出ると、ロビーでは三線や小物の販売ブースがありました。
さんしんの日ということで、特別価格で売られていましたよ。
エイサーのときに活躍する
パーランクー(太鼓)
三板(さんば)思わず買っちゃいました^^
「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」のイベントに参加してみて感じたことは
県内だけでなく県外そして海外にも三線が広がっていることがわかりました。
でも、もっと色々な人に三線を知ってもらい触れて欲しいとも思いました。
よく「三線の音色は癒される」「沖縄を感じることができる」と聞きますが・・・・
ほんとうにその通りで、何とも言えない心の中に染みる音色だと思います。
今回、三線が好きな人が集まって行われたイベントですが、会派や流派を問わずに
一緒に同じ曲を三線で弾けたことを嬉しく思います。
改めて沖縄の文化である三線の素晴らしさを再認識したイベントでした。
「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」が50年、100年と続くようなイベントになる事を祈っています。
最後までお付き合い頂きアリガトウございました。
またや~さい!