沖縄のサンゴ礁が大ピンチ!サンゴの白化現象が止まらない理由と対策。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0

はいさい!

シーサー夫です。

沖縄と言えば・・・海ですよね!

沖縄の海の色、海の中の景色は・・・
初めて見た人に感度さえ与えます(私もそうでした)

そんな、沖縄県の海の中のサンゴが数年前から
大ピンチを迎えています。

スポンサーリンク

止まらないサンゴ礁の白化現象。その原因と対策は?

沖縄のサンゴ礁!

初めて海の中を覗いた方は・・・ビックリしたでしょう?

色鮮やかなサンゴ礁。

その鮮やかなサンゴに群がる熱帯魚も魅力的ですよね。

サンゴ礁は、たくさんの生き物たちのすみかにも、えさにもなる、
大事な存在なのです!

そんな沖縄のサンゴの多くが今、死んでしまったり弱ったりして大変なのです。
「白化」と呼ばれる現象です。

白化はなぜ、どのようにして起こるのでしょう?
サンゴの元気は取り戻せるのでしょうか?

今日の沖縄タイムスの記事の抜粋です↓

環境省は17日、西表島周辺海域で、生きたサンゴが海底を覆う
割合を示す「被度」50%以上のサンゴの分布が
全体の0・1%にまで減少していると発表した。
同省は、2016年に発生した大規模なサンゴの白化現象の
影響とみている。
石垣島周辺海域や国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」でも
分布面積が少ない傾向が続いており「回復傾向が見られない」と
懸念を示した。

サンゴの白化現象は、どうやって起きている?

元気なサンゴの枝の表面を顕微鏡で見ると、茶色い粒がたくさん見えます。
サンゴの色ではなく、サンゴの体内に多くすむ「共生藻(褐虫藻)」という
小さな生き物の色です。

サンゴそのものの体の色は、実はほとんど透明です。
共生藻は、サンゴがはき出す二酸化炭素やアンモニアを取り込み、
太陽の光を使って酸素や脂質、アミノ酸に変えます。
光合成」です。

サンゴは共生藻が作った酸素やエネルギーを利用して成長します。
サンゴと共生藻は、自分に不要な物を相手に必要な物にリサイクルする
「共生」の関係です。

海水の栄養分が少なく、豊富な太陽光が注ぐ暖かい海で生きるために、
サンゴが生んだ秘策なのです。

共生藻がサンゴの体内からほとんどいなくなり、透明なサンゴの体の奥の
白い骨が透けて見える過程が「白化」です。
海水温が30度を超える状態が数週間続くと、沖縄にすむサンゴの多くから
共生藻が減り始めます。

白化したサンゴは、共生藻の激減で酸素やエネルギーを十分得られず、
栄養失調状態になります。
その結果、死んだり、生き延びても成長が遅く、元気な卵や
精子を作れなくなっているのが現状です。

実は台風がサンゴ礁にとって必要不可欠?

海水の温度が、サンゴが育つのに大きく関わっている事は
分りましたよね。

海水温が異常に高まる主な理由は地球の温暖化です。
世界のサンゴの白化は過去30年で急増中で、このままだと
2030年代以降は2年に1回のペースで大規模な
白化が起きるかもしれなそうです。

沖縄の近くの海水の温度を上がりにくくするのが台風です。
夏の間、太陽の熱で海の浅いところは暖かくなりがちですが、
深いところは冷たいままです。

適度な強さの台風は、海水をかき混ぜて水温を下げ、厚い雲が
しばらく強い日射をさえぎるので、サンゴのストレスを和らげます。

しかし近年、世界中で異常気象が多くなり、台風の発生場所や
進路が変わって、沖縄の近くを通らない年があることが危惧されています。

再生するのに10年以上掛かるサンゴ。私たちにできる事は?

時には、人間の活動がサンゴにストレスとなり、白化の被害を大きくします。

赤土などが降り積もってサンゴが窒息するほか、農業用の除草剤が流れ込んで、
共生藻が光合成をしにくくなります。
こうして弱ったサンゴに、普段よりほんの数度だけ温度が高くなった海水や、
何日も続く夏の強い日差しがとどめを刺します。

サンゴが大規模に白化して多くが死ぬとサンゴ礁の景観が回復するのに
10年以上かかることがあり、これには陸での活動が影響します。


私達にできる事は、畑などから赤土や農薬を流さないこと、
台所や洗濯、洗車に使う合成洗剤を減らす事、油などを流さない事。
そして海にゴミを流さないこと。
ゴミもサンゴを傷つけることがあり、いろいろな化学物質が海水中に
溶け出す要因にもなります。

サンゴの海に囲まれ、大昔のサンゴ礁の土台の上で暮らす沖縄。
サンゴを守れるのは研究者や専門家ではなく、そこに住んでいる
私たち自身なんですね。

サンゴの植え付け活動も県内各地で行われています。
そのとき、サンゴの赤ちゃんや、植え付けたサンゴが健康に育つ環境が
海の中に整っていなければ、サンゴ礁が回復することはありません。
家の排水口や道路の側溝が海につながっていることに気づいて、
普段の暮らしを見直すことが、サンゴを守る第1歩に
繋がっていくんじゃないでしょうか。

最後までお付き合い頂きアリガトウございました。

またや~さい!

スポンサーリンク
関連記事

こちらの記事もどうぞ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存